2日目の通訳も終了。予定変更が重なり、2日目は10時~18時の業務になってしまいました。さすがに最後は頭がジンジンしました。

そんな状態の最後の単元。

話題になったのはアメリカから導入中の新しい考え方やシステム(いくつかある)で、その名前を日本ではすべてアルファベット3~4文字で表現しています。その単元だけ事前に資料を出していただけなかったので、「○○○(アルファベット3文字)」について話すそうです、という情報だけを頼りに調べたんですが、日本でもごく一部で試験的に取り組んでいるもので、日本のサイトでも中国のサイトでもほとんど記載がなく、かろうじて仮訳のような中国語を拾うくらいしかできませんでした。

さて、通訳。「○○○(アルファベット)」と言っても、仮訳の中国語を言っても通じません。中国の方、ぽかーんとしている。その時話者の方、省略された「○○○」の元の英語を蕩々と言って、「さっ、訳して」と言わんばかりに目で合図してきました。いや、その英語の訳(仮訳)だったらすでに中国語で言ってるし、それで通じてないし、そもそも私は英語の通訳じゃないし!

私の中国語が通じないと(というより、中国の方は初めて聞く内容だから知らないだけなんだけど)、それを今度は英語で説明し、その英語を私に訳させようとする。そんなことが数回ありました。よほど英語に自信がおありか、英語なら通じるはずだという信念がある方なのでしょうか。結局のところ、その新しい考え方やシステムを紹介するための話だったので、最終的にどんなものかはわかってもらえたのですが、すごくやりにくかったです。

英語がわからなかったわけではないのですが、英語を訳すのは私の仕事ではありません。外国語と外国語を行き来するのはものすごく負担です。簡単なものだからいいかと訳し、どんどん難しい英語になっていってわからなくなったら、かえって迷惑をかけます。プライベートな会話ならともかく、正式な通訳では英語は訳しません。

以前の仕事で、中国からの学生を引率し、日本のある学者の講演を聞きに行ったことがあります。講演の通訳は別の方がされていたので、私はのんびり聞いているだけでした。講演が終わって質疑応答になった時、ある学生が英語で質問をしたのです。講師の方はわかったはずですが、あえて通訳者に「訳されますか?」と聞きました。通訳者は中国語で「今の質問はこれこれ、こういう内容で間違いありませんね」と確認しました(ということは、通訳者は英語がわかっていたのです。でも英語から日本語へ直接訳すことはしませんでした)。そして中国語で確認した内容を日本語に訳し、講師は日本語で答え、通訳者は中国語に訳しました。きちんとした対応だなあと思いました。

学生は日本の学者と英語でやりとりする!と意気込んでいたのでしょうか。今回の通訳で、この時のことを思い出しました。日中の通訳がいて通訳を通してやりとりすることが前提の場面でほかの言語を使うのは、たとえ英語であってもルール違反じゃないんでしょうか。なぜ英語ならいいと思うんでしょうね。

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