検定試験

私はどちらかというとよく検定試験を受けるほう。語学の勉強は淡々と、悪く言えばだらだらと続くものなので、何かの形でメリハリをつけたいというのが理由の1つめ。2つめの理由は、勉強のすすみ具合を客観的に知りたいということです。結果によって思いがけない弱点に気づくこともあり、私にとっては一種の語学学習アドバイザーでもあります。

中国語検定

老舗的な検定試験。最近はHSKにも基礎ができましたが、以前は入門レベルの人がチャレンジできる試験はこの中検だけでした。

中検は合否判定なので、落ちてしまえば手元には何も残りません。出来が悪くてもスコアという形で残るHSKやTECCのほうがお得感があるともいえますが、「合格するぞ!」と励みにするには中検のほうがいいと思います。

志緒野マリさんの『たった3ヵ月で英語の達人』の中には、英検1級の不合格通知を問題集のしおりにしてやる気を出したという話が出てきますが、こういう「なにくそ」型の人にはおすすめかも。

試験の中では、作文が難しいと思います。通じればOKという中国語でいつも妥協していると、なかなかいい点数がとれないという感じ。単語1つわからなくても文にならないというのも難しさの要因ですね。

ヒアリング試験は読むスピードゆっくりで、2回、3回と聞けるのでそれほど難しくはないと思います。作文の難しさと比べて「同じ級?」と思うこともあります。

文法問題でどの語順が正しいか選ぶというのがよく出ますが、ふだんの会話できちんとした文の形でしゃべっていれば、自分で言うような順で書いてあるものを選べばいいので、あまり苦労はないという気がします。そういうふうに考えると、文法と言っても会話力と結びついているわけで、結局総合的な力なんでしょうね。

それにしても1級の難しさ、合格率の低さはどうにかならないでしょうか。1級のレベルを下げる必要はないと思いますが、2級から1級への手がかりがあまりにもないので、準1級を作ってくれないかなあと思っています。

その後
2005年に名称変更で準2級が2級に、2級が準1級になりました。やっぱり1級のあの合格率にチャレンジしろと…。いつかは受かりたいですが、さて、いつのことになるやら。

HSK

日本の文科省に相当する中国教育部認定の試験。現在は基礎、初中等、高等の3種ありますが、ふつうHSKというと初中等のことでしょう。合否ではなく、スコアの偏差値で級が決まる方式。初中等は3級から8級までですが、数が大きいほど上級です。留学中に中国で高等を受ける人が多いようですね。私は高等は受験したことがなく、初中等の感想です。

聴力はナチュラルスピードで、1回しか流れません。1回で聞き取れる能力が必要で、とても実践的。中国に留学して実際の会話で鍛えている人にはさほど難しくないと聞きますが、私のように日本でテープの巻き戻しボタンに頼る勉強を続けているととてもきついです。

「小李的哥哥被小马的弟弟打哭了」「谁哭了?」「小李的哥哥把小马的弟弟打哭了」「谁哭了?」だとか、「小李把我从小马那儿接来的书又借给小王了」「书是谁的?」なんていうのは面食らってしまう。

でも、中国人には難しくもなんともない会話です。やっぱり聞いて聞いて聞くしかないのでしょう。

語法のうち、「この語はABCDのどの位置に入るか」という類の問題と、「正しい語順のものを選べ」という類の問題は中検のところでも書いたように、ふだん話しているように言うとどれかという選び方が実は一番確実だと思って実際にそうしていますが、あまり時間がかかりません。

「ここに入る語は次のうちどれか」という類の問題や綜合填空は、語彙の量と正確さで決まると思うので、やはり語彙を増やす勉強が必要だと痛感します。

中検でもそうですが、最初に聴力があるので試験会場に行くまでの間、ヘッドフォンステレオで耳を慣らしておくようにしています。効果があるかどうかはわかりませんが。

それから時間が2時間20分と長く、1回目に受けたときはおなかがすいて、2回目に受けたときは寒くて困りました。こういう面でも準備をしておくといいと思います。

以前習っていた先生に「HSKはたとえ8級をとってもしょせん『中等』レベルだから、受けるなら中検2級(現・準1級)のほうがいい」といわれたことがあります。確かにそういう見方もできるので、いつかはHSK高等を受けてみたいと思っています。

その後
2005年に西安に留学した時にHSK高等を受け、1回目に9級、2回目に10級を取りました。受験者は確実に増えているようですね。

さらにその後
2010年にHSKが大きく変わりました。中国国内では以前のHSKも受けられる、むしろそちらのほうが受ける人が多い…などの情報、新6級は以前の高級より難易度が低い…などの情報がありますが、未確認。私もまだ受けていません。

TECC

TECCができてまもなく1回受験したきりで古い印象しかありませんが…

決まった時間で数をこなすというHSKと同じような形式ですが、HSKよりは難しくないように思います。まずリスニングの問題を読むスピードが遅いこと、リスニングでもリーディングでもひねった問題がないことです。

2001年に形式が改定されましたが、あるレベル以上の人に対応する難問をなくしたということが公式発表の「改定ポイント」にあります。初級・中級から上級をめざす人たちにターゲットを絞った改定という感じですね。

中国語学習者はとても多くなっていますし、土台をがっちりさせることをめざすという意味で、改定の主旨はよくわかります。でも、それなら受験料は安いままにしてほしかったと思いますが。

それから、試験の回数をもっと増やしてほしい。中検はじっくり準備をして受ける試験だと思いますが、この試験はどんどん鍛えてどんどん受ける試験だと思います。英語のTOEICが2ヵ月に1回チャンスがあるのに比べると少なすぎる気がします。

私自身、あまりこの試験を受けていない理由が、半年に1度の試験日に用事があって受けられないことが続き、なんとなく疎遠になってしまったということでした。近いうちにまた受けてみたいと思っているのですが。

その後
2004年に受けてみたところ、961点とまずまずでした。点数をさらに伸ばすことには意味がないと思うので、もう受けません。
でも、「上級者向けSUPER-TECC(勝手に名づけました)」とかできたら、受けるかも。試験自体は好きなんですよね。

C.TEST

最近、よく名前を聞きます。レベルによってA-D級とEF級に分かれていて、点数によって級が判定されます。新HSKが合否判定になってしまったので、この形の試験は貴重です。

会話試験が別途あります。旧HSKの口試のようにテープ吹き込みではなく、ちゃんとした面接ということです。「機械に向かってしゃべるのは苦手」「人が目の前にいると緊張しちゃう」と反応が分かれるかもしれません。

年に3回くらいあって、受験料も手頃です。もっと受験者が増えてくるかもしれません。