授業-1学期め

西安外語
学校の正門を入ると…

1学期め-2005年3月1日~6月30日

西安外語は1班から8班まで、私が留学した1年間はすべての班が開講されていました。3月1日にHSK形式のテストと面接でクラス分けが行われ、私は7班になりました。

同学は韓国人5人、カザフスタン人3人、日本人3人、フランス人1人の計12人。授業は50分×2を1コマとして1日2コマ、週10コマあります。7班の授業は週に精読4、視聴説3、報刊2、写作1。

精読

精読の教科書は北京語言大学の『现代汉语高级教程(上)』。先生は男性の、なかなかきびしい先生でした。

まずは各課を音読させられます。読めない字があってはまずいので、最低限、読みは予習しておかなければなりません。それから課文の説明に入るのですが、一番時間をかけているのが造句。毎回課文の中の成語や書面語を使った造句が2~4つ宿題に出ます。次の授業では黒板にそれを書き、学生に間違いを見つけさせながら先生が直してくれます。たいていはこれで最初の50分が終わってしまうのですが、文法の間違いだけでなく、話が理屈に合ってなくないかとか、もっと中国語らしい自然な言い回しはないか、まで直されました。最初の1ヶ月は誰がやっても真っ赤に直されましたが、6月に入ると間違いが明らかに減っているのがわかるようになりました。1課が終わると、最後の練習問題をやって次の課に進みます。

この授業だけ4月末に中間テストがありました。内容は単語の同意語・反意語・書面語・口頭語を答える問題、句の順番入れ替え、文型の判定、造句。試験後しばらくして授業で試験の検討があったのですが、造句が一番できがよかったそうです。期末テストもほぼ同様の内容でした。

視聴説

視聴説というのは前の学期から取り入れられた新しい授業だそうです。教材は北京語言大学『秦淮人家――中高级汉语视听说教程(上)』。80年代に実際に中国で放映されたテレビドラマを、中国語学習用に編集したVCDと教科書で構成されています。まずは教科書で新出単語を予習し、ドラマを見ます。もちろん、ドラマは字幕なし。そして内容について全体的なことから、個々の場面のセリフまで、段階を踏んで質問に答えながら理解していくという授業で、内容はちょっと古いのですが、よくできた教材でした。

授業のできはというと…これが全く聞き取れなくて、新出単語をちゃんと予習していってもダメ。ドラマは単純な内容なんですが、それでもなぜそういうふうに展開したのかわからないことがしばしばあり、聴力のなさを思い知らされてました。

ときどき映画も見ました。映画は字幕があるので『秦淮人家』よりずっとわかりやすく、助かってます。先生はどちらかというともの静かな男の先生ですが、意外にも张艺谋ファンらしく(张艺谋は西安出身ですね)、彼の作品をたくさん見ました。私が一番おもしろかいと思ったのは『大红灯笼高高挂(邦題:紅夢)』。質問も細部にわたり、見終わってから同学たちの登場した女性たちについての討論に熱が入り、授業が2回も討論に当てられたほどでした。

私自身は聴力が弱いので、テープだけで聞き取りをするほうがいいのではないかと最初は思っていましたが、内容に関する討論まで含めた総合的な学習は日本ではなかなかできないので、今はよかったと思っています。

期末テストは筆記形式。『秦淮人家』から主として慣用語を使った造句や意味を選択形式で答えたりするもの。口頭試問もある予定でしたが、時間の関係で問題を2つ選んで作文で答える形式になりました。

報刊

報刊は教科書はありません。毎回先生が新聞や雑誌からとったものをコピーしてくれてそれを読んでいます。先生はまだ若い女の先生で、一方的に読んで説明していくだけなので、学生の評判はあまりよくなく、授業に出ない学生も多いのですが、こうした時事問題が好きな学生もまたいます。私もどちらかと言うと、時事ネタは好き。

おもしろかった記事を挙げると、「ネット中毒の子どもを救え」「消費者のクレームトップは携帯電話」「淮河の汚染」「おろそかにされる体育教育」「ノウハウ本ではなく教養のための本を読もう」「男性看護士の直面する問題」「外地の大学へ行きたがらない大都市の学生」「農村で留守を守る民工の子どもたち」などなど。

読む分量がとても多く、1回の授業で3000字くらいの文章を2本などというのが普通。内容についての意見を言わせたりすればいいのに…と思ったこともあったのですが、これだけの量を短時間でこなすというのは強制的にやらされないと決してやらないでしょう。最近、これは短い時間で大量の文章を読んで理解する訓練だと考えると、いい勉強です。

期末テストは西安城壁の入場料金値上げに関する記事を読んで、内容についての質問に答えたり、中に出る語を使って造句したり、内容について意見を書いたりするものでした。授業と比べてものすごく難しかった…というのが同学の意見です。

写作

写作は2週に1回、8班と交替で授業をします。そのかわり宿題があり、毎回テーマが与えられて、授業がない週にそれについて作文して提出します。

自己紹介、マンガを見てそれを文章にする、短い故事を長い文章に書き換えるといった練習から徐々に自分の意見を述べたり、細部を描写してできるだけ長い文章にしたりといった練習になっています。毎回、自分の書いた作文についてかかった時間と字数を最後に書いておくのですが、それを見ると上達しているのがよくわかると言われました。

私は文章を書くのが好きなので、2週に1回ではちょっと物足りなかったのですが。
先生は女の先生で、説明がものすごく明快です。8班の精読も担当しているそうですが、こういう高等班の学生に話すにしては話すスピードはかなり遅いほうだと思いました。でも、話している内容は単純な文法の間違いの指摘とかではなく、文章を書くにあたっての論理的な考え方など、微妙で複雑なことだったので、ただ聞いてわかった気になるのではなく、ゆっくりしたスピードできちんと理解すべきだったのでしょう。

期末テストはやっぱり作文で、テーマは「西安の印象」。2時間で300字以上の議論文を書くのですが、このテーマで感想文ではなく、議論文というのはなかなか難しかったです。

1学期目終了

全部の試験が終わって1週間ほどたってから、試験の成績表が出ました。全科目100点満点で成績がついていました。まあ満足のいく成績で、とりあえずはほっとしました。