「算法少女」

出張中に古本屋で見つけました。前からちょっと気になっていた本だったので、即買い。

先日のファンタジーに続き、もうンン10年ぶりの児童文学。松谷みよ子、今江祥智、斎藤隆介…なんて片っ端から読みましたっけねえ。って、なつかしんでる場合じゃなくて。

和算に関する小説。聡明で父親思いのあきはいかにも児童文学の主人公らしく、なんだかあったかくなる気がしました。

日本の算法はレベルが高かったそうですが、その後西洋に遅れをとっていったのはとても残念。そんなことも少しかいま見えるお話です。

ちょっと粋に

東京出張中。

夕方仕事が終わり、夜は自由になったので、1人で街へ夕食をとりに出た。ブラブラ歩いていると、こぢんまりしたそば屋があったので、ここに決定。

まず梅きゅうと焼き納豆、日本酒を注文。焼き納豆って何だろう?と興味半分に頼んでみたのだが、油揚げに納豆を詰めて焼いたものだった。きざみねぎ、しょうゆ、練りからしで。お酒がおいしい!最後はせいろそば。細めできりっとしたおそばで、そば湯までたっぷり楽しみながらいただいた。

しみじみ東京がいいなあと思うのは、おばちゃんが1人でそば屋で飲んでても誰も不審に思わないこと(北海道はまだちょっとこういうことがしにくいかも)。でも、1人でこんなふうに飲むときは食べ過ぎないこと、飲み過ぎないこと、お店の人と話す時ははきはきとていねいなことばで話すこと、楽しくいただくことを心がけてます。

むしろ1人のときのほうが行儀よく、楽しく過ごせてるかもしれませんね。

インフルエンザ

随行中の中国人グループがインフルエンザが怖いと言いだし、「マスクがほしい」と言うので、薬局に行ったらなんと、売り切れ!彼らはちょっとしたパニックになってしまった。

北海道のこんな小さな町(●路)でさえ売り切れとは思わなかった。あわてふためく中国人もどうかと思うが、日本人もさわぎすぎじゃないのか?中世の黒死病じゃあるまいし。

結局マスクのほうは、視察先の機関が自分たちで備蓄している分を提供してくださって事なきを得た。視察をすべて拒否する勢いでパニクっていたので、ほんとによかった。

でも私はマスクなんかしたら仕事になりませんから、しません。ごめんね、もしかかっていたら感染源は私だからっ!

復習します

あいさつの通訳をしていると、ことわざや名言などを訳す必要に迫られるときがある、というのはたいていの通訳教本に書いてあることですが、ほんとーにその場面に出くわしました。しかも1人のあいさつで、論語とクラーク博士、2つも。

会場には日本語中国語の両方できる人が数人いて、突然飛び出した名言に思わずじわじわと同情(?)の笑いが。私、真っ白。論語のほうは、中国語教室で一時期勉強したのでなんとかヨロヨロと言うことができ、クラーク博士は決定版中国語訳を聞いたことがないので、とりあえず意味を中国語に出しました。絶句しなくてよかった、という程度の出来でしかないです。泣。

全身の毛穴から冷や汗が吹き出したあの一瞬を忘れないよう、復習しておきましょう。Boys, be ambitious! を中国サイトで検索してみましたが、やっぱりいろんな訳がありました。定訳はなさそうですね。

学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。朋有り遠方より来たる、亦楽しからずや。

学而时习之 不亦说乎 有朋自远方来 不亦乐乎

青年よ、大志を抱け。

金銭や自分自身の強大さ、

あるいは人々が名声と呼ぶ、あのはかないもののためではなく、

人として追求すべきものの獲得に向かって。

青年よ、大志を抱け。

三星堆博物館

中国へ行ってきました。今回の主な訪問先は四川省。半日時間があったので、三星堆博物館を見学しました。成都から車で1時間ほどですが、昨年の汶川大地震で途中の道に細かい亀裂や陥没がたくさんできていて、ずっと揺れっぱなしでちょっとつらかったです。

三星堆遺跡は4800年~2800年前にあったといわれる蜀文化の遺跡。最初に見つかったのは1931年とのことですが、発掘が進んだのは20年ほど前からで、オープンは1997年と、まだ新しい博物館です。

入場料80元を払って中に入ると、広々とした敷地がとても気持ちいい。中国によくある、やたらに広くて緑化はされているけどうっそうとしすぎて怖い、といった感じではありません。植え込みの中で雑誌用なのか、広告用なのか、ウェディングドレスの写真撮影をやっていました。80元払って入っているんだろうか?

展示館は2つ。総合館には玉器、陶器、金器、仮面などが6つの部屋に展示してあります。ガイドを頼むこともできますが、展示品の横に電話が置いてあり、展示品についている番号をプッシュすると説明が聞けるようになっています。見ている人が黙って説明に聞き入っているので、静かでいいです。

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もう1つの展示館は青銅館。ここの目の飛び出した巨大な人頭はほんとに異様。私のイメージの中にある中国の遺跡とはあまりにも違ってます。

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数台のタッチパネルディスプレイが置いてある部屋があり、この遺跡に関するいくつかの疑問が提示されています。見学者はその問題に対して、自分の考えを投票できるのです。たとえば、「なぜこの文化は滅んだのか」という質問に対しては「洪水で滅びた」「外敵の侵入」「文化の中心の移動」「内部の権力争い」などの選択肢があります。素人が思いつきで投票してそれが何になるのと思ってしまいますが、ただばくぜんと展示を見るだけでなく、質問に対して自分なりに考えるのは見学の意義を高めますよね。

写真集なども販売されていましたが、私はCCTVで制作された博物館と遺跡の紹介番組のDVDを買いました。またゆっくり見たいと思います。

ここは展示品の数がものすごく多く、展示方法もいいし、なにより展示品がすばらしいし、つらい道に耐えて見に行ったかいがありました。ひととおり展示を見て、敷地内にある売店でレプリカなどの記念品を見たりしていると、2時間では足りないかもしれません。ゆっくり時間をとってぜひどうぞ。

こんなにいいところなのに、見学者が少ないなあと思ったのですが、見学を終わって出て行くときに、70人の団体が入れ違いに入って行きました。一緒になったら落ち着いて見られなかった。ラッキーでした。