未知の世界

4月から高校の非常勤講師として中国語を教えることになった。中国語のプロに…というのはいつか実現したい夢として頭にはあったんだけど、教育に携わるというのはまったく考えたことがなかった。

これまでもパソコンのインストラクターを長くやっていたし、武術のほうではずっと教えているんだけど、それとこれとは全然話が違う。こういう活動はやりたい人が来るもので、面白くないといってやめていく人を引き止めることはできない。もちろん、営業的にはやめてもらわないほうがいいから努力はするんだけど、それでもやめるというなら、それは本人の自由意志だ。

でも学校というのはそうじゃない。きっと手探りの1年間になるだろう。

まだまだ雪

いつも遊びに行くブログをあちこち見ていたら、満開の桜の写真がこれでもかこれでもかと…

ちっ、どうせ札幌は雪ががんがん降ってますよーだ。昨日夫のおかあさんと電話で話したら、1日で30センチ積もったって言ってましたよーだ。

やけくそになり、大通公園でいいかげん汚れてすさんだ雰囲気の雪の写真を撮り、本サイトにアップしてやった。ざまーみろ。(誰に?)

しかしわざわざそんな写真を撮るために出かけたわけではない。お買い物だ。新学期用のコンタクトレンズを買い、久しぶりに紀伊国屋書店に行ってみた。

冬は紀伊国屋には行かず、もっぱらさっぽろ駅直結・ステラプレイスの旭屋に行く。なぜなら、紀伊国屋は駅からいったん外に出ないと行けないので、雪の降る季節はイヤなんである。理由が情けない。

もうさすがに歩道の雪はなくなったので、久しぶりに行ってみたら、旭屋にはなかった『聴く中国語』の別冊『CCTVでニュースを聴く』というのを見つけた。おお、これはいいぞ。不精しないで行ってみるもんだ。

ちょっとうれしくなって外へ出たら、また雪が降り出していた。

お手紙…

西安から手紙が2通届いた。

1通は前の学期の同学、いったん日本に戻って、再度3月から留学している。前回の留学で様子がわかっているので、今回は最初から辅导老师や互相学习の相手を探して充実した留学生活のようだ。同学たちも元気そうで、ちょっとうらやましい。

もう1通は馬3先生から。日本に戻ってからお礼の手紙を出したんだけど、それに対して丁寧な返事をくれたのである。

これまでお世話になった中国人にお礼の手紙を出したことは何回もあるんだけど、返事をもらったのは初めて。中国人っていちいち手紙なんて書かないもんなんだと思っていたので、びっくりした。馬3先生は(意外にも)マジメで律儀な人なんである。

相変わらず忙しそうで、またヨーロッパに行くらしい。今年、なんとか1回くらいは西安に行きたいなあと思っているんだけど、私が行けるときに先生がいるとは限らないようだ。去るもの日々に疎しか。

疑惑

西安留学中のクリスマス前後に、友だちが「油っけのない日本味」に飢えている私におせんべを送ってくれたのだが、とうとう帰国まで私のところに届かなかった。その直前にだんなが送ってくれたチロルチョコ(きなこもち)も届かなかったという前歴があり、郵便局員に食べられたんじゃないかと自分で自分を納得させて帰国した。

ところがその友だちからメールが来て

な、なんと!

昨日郵便局から荷物の配達がありました。

不在だったので、後から取りにいったらその荷物は・・・・・

あの、「せんべい」だったのです。

がーんんん…。なぜ、なぜなのっ!

送り返された理由をあれこれ推理してみた。私はおせんべが来ることを知らされていたので、毎日「荷物来たよ」の掲示板をチェックして、事務所にも「荷物来た?」と何回か聞いていた。しかし、それでもなおかつ、郵便局か大学の郵便物を扱うところか留学生の事務所の怠慢で私のところへの連絡がもれ、送り返されてしまったんじゃないかと思う。私がずっと目撃してきた仕事っぷりでは、そう疑わざるを得ないのだ。

なんだかむしょうにくやしい。西安との間を往復させるくらいなら、ひとこと言ってくれっつーの!どうしてそのひとことが言えない!

くそおー。

ちなみに、チロルチョコは戻ってきていない。

「の」

今朝の新聞に俵万智さんがエッセイを書いていた。子どもに絵本の字を1文字ずつ指さしながら「の、り、も、の」と読んでやっていたら、子どもがハッと気づいたらしく「の」という字を覚え、外に出かけたときに看板などの「の」を見つけるようになった、そうやって見てみると「の」はよく見かける字だ、というようなことが(エッセイの主題ではないけど)書いてあった。

これを読んで、あることを思い出した。

かつて和文タイプライターというのがあったが、これは鉛の活字でインクリボンを強く打ちつけて字を打っていくので、当然プロのタイピストみたいに1日に何万字も打つ人だと、活字がすり減っていき、定期的に取り替えなければならない。

それで、タイプライターを販売したり、メンテナンスをしたり、交換する活字の供給をしたりする会社があったわけで、その会社の人に昔々聞いた話だ。

日本語の文字の中で一番よく使われるのはひらがなの「の」なんだそうだ。それは、タイプの活字の減り具合でわかる。「の」は他の字に比べると減り方が群を抜いているらしい。

それはきっと、「の」が連体修飾句を作るからなんじゃないかと思う。

英語で一番よく使う字はeである。たしかシャーロック・ホームズだったと思うけど(知ってる人、合ってます?)、暗号の解読の際に一番多く出てくる記号はe、次に「●△e」という組み合わせで何回も出てくるのはthe、だから●がt、△がh、というふうに解読していくという話があった。

日本語は「の」には文法や意味の上で連体修飾句を作るという重要な役割があるけど、英語のeにはない。改めてアルファベットというのは無機的でニュートラルな文字だなあと思う。

漢字はその対極にある。仮名は表音文字だけど、1字で1音素ではなく1字で1音節だから、1字で1つの意味を表すこともあるわけだ。こういう文字で育ってきたということが言語感覚に何か影響を与えるということはないのかなあ。