少林寺

ツアーはバス代だけ30元というもので、見たくないところは見なければ入場料はいらないと言われていたのだが、少林寺近辺は3箇所がセットになっていて入場料計155元、ガイド料5元。見たいところは少林寺だけなのに、抱き合わせもいいところだ。しかし、そうでもしなきゃ観光客が来ないんだろうなあ。

「嵩山少林景区」は入場料100元、武術の表演と少林寺と塔林が含まれている。まるでテーマパークのように商業化されていて、見やすいしきれいだったけど、1回行けば十分だ。表演も手慣れてはいるけど、完全にショーで、武術のよさは全然感じられなかった。

お寺で「武術がうまくなりますように」(一応ね)とお賽銭をあげて祈っていたら、横にいるお坊さんが「こっちに来て紙に名前を書け」という。わからないままに名前を書くとガイドが「お坊さんがお経を上げてくれる」と言うので、同学と「お金がいるのか」と聞いたら「功徳だ」と言って賽銭箱を指差す。そして何か小さい仏像みたいなものをくれたり、その紙を持って祈れとかなんとかいろいろ指図する。私たちは途中何回か「これってお金がいるの?」と聞いたんだけど、はっきりしたことを言わない。

しかし最後の最後になって「100元出せ」と言ってきた。「さっき聞いたとき何も言わなかったのに、いるなら最初に言うべきでしょう」と言ったらガイドが「じゃあ3人で100元でいい」といきなり値下げ。同学2人は「いらない」と言って仏像を返して出て行ってしまったのだが、ガイドは私をつかまえ「じゃああなた1人で30元でいいから」と言う。私も「こんなやり方は納得できない」と言って出てきてしまったが、ガイドはそれからものすごく機嫌が悪くなった。

私たちは最初からあやしいと思っていたので、「やっぱり」くらいにしか思わなかったのだが、露骨にお金の交渉をしてはいけないお坊さんに代わってガイドがあれこれ言うあたり、完全にグルだ。きっとバックマージンがあるんだろう。

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一番奥に塔林1)映画「少林寺」でかくれんぼをしたところ。私はすっかり忘れていたが、同学が旅行前に映画を見て予習して教えてくれたがあるのだが、それを見終わった時点で4時15分。テーマパーク内を走る電気自動車みたいなのがあって1回5元なのだが、ガイドは「バスの出発は4時半なので、それに乗らなければ間に合わない」と言い出した。私たちを含め、お客さんがみんな「歩いていく」と言ったらガイドは「駐車場まで2キロ以上あるから30分かかる」と言う。それを無視してみんなで歩き出したら「歩いてなんか絶対間に合わないからね!」と捨てゼリフ。どうもこれにもバックマージンがあるらしい。

出入口にたどりついたらすでに4時45分だった。でも私たちより後ろを歩いていた人もいたので、急いで売店に駆け込んでTシャツだけは買った。同学がか細い声で「安くして」と訴えたら20元のシャツが一発で15元になった。すごいぞ!

武器も見たかったのだが、鋼鉄製は日本に持ち込めないし、前に行った人から棍が20~30元と聞いていて、棍なんてふつう10元くらいが相場だから絶対買うわけはないし、まあいいということにした。

もし少林寺に行こうと思う人がいたら、私たちは時間がなくて捜せなかったんだけど、ふつうのバスで少林寺まで行き、100元だけ払って見るのがいいと思う。でももしかしたらそんなバスないのかもしれないけど。

駅前で夕食を食べたら、安くておいしかった。ガイドブックに洛陽の料理は量が多いと書いてあったが、確かに何もかもが山盛りでおなかいっぱいになった。名前はわからないけど、駅を出て右側の長距離バス乗り場の向かいの角です。

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1. 映画「少林寺」でかくれんぼをしたところ。私はすっかり忘れていたが、同学が旅行前に映画を見て予習して教えてくれた

期末試験-3 そして洛陽へ

最後は精読。期中試験のような作文はなかったものの、「次の単語の意味を書け×30問」には参った。授業では意味が日本語でわかっていれば文全体の意味をとるのに困難はないのだが、それを中国語で説明しろと言われると…「韜略」1)六韜三略。兵法の極意。だそうだだとか、こんな単語見たことないっていうのもあったが、あとでテキストを見たら確かにやっていた。もうがっくりである。結局この部分が大変で、あとの文の順序を並べ替えるとか、閲読問題はそれほどでもなかった。

試験が終わってから先生で食事に行った。私にとってはこの1年間、一番勉強させてもらった先生だったので、最後の最後にこういうチャンスがあってよかった。もう会えないということはないだろうとは思うものの、この年ではわからない。でもまたいつか会いたいと思い続けることも縁だと思うようになった。

 

食事を途中で切り上げさせてもらって、同学4人での旅行に出かけた。洛陽まで6時間「硬座」での旅だ。列車に乗り込んでみると、飛行機のエコノミーくらいの座席で飛行機のビジネスくらいの広さがある。びっくり。全員がほとんど板でできた直角の椅子を想像していた。ばかにしてごめん、中国鉄路。

決められた席に座って出発を待っていたら、車掌に「あっちに座れ!」と怒られてしまった。なんで?なんで怒られなきゃならないの?と思ったら、乗ってる人がほとんどいなくてがらあきだったのである。6人席に4人で座り、次々にお菓子だの飲み物2)もちろん、その方面の飲み物もありだのが出て、快適に洛陽に到着。

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駅を出るとどっと客引きが集まってくる。でももう暗かったし、駅の旅社に入って聞いてみるとまあまあの値段(1泊60元)だったのでそこに決めた。翌日のツアーもついでに申し込み、その後、ちょっと町へ出てみる。時間が遅いからしょうがないとは思うものの、暗くて人もいなくて、しみじみと「西安は大都会だ」と思った。

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1. 六韜三略。兵法の極意。だそうだ
2. もちろん、その方面の飲み物もあり

期末試験-2

視聴説の試験。前期と同じ先生で同じ教科書の上・下の違いだけなので、試験のパターンは同じだろうと想像していたら果たして同じだった。各課の最後に新出単語を確認するための練習問題があるのだが、ほとんどそこからの出題。難しくはない。習った単語ばっかだからね。でもね、でも問題の数が多すぎるの…

単語の意味の4択、穴埋めのほか、文を作る問題が30問くらい出てそれだけでたっぷり1時間かかってしまった。私は2番目に終わって廊下でほかの班の子としゃべっていたのだが、終わって出てくる同班同学がみなげっそりという感じだったのが印象的であった。

問題の現代漢語は昨日、全員で先生の部屋に行ったら「おお捜してたんだ」と言って問題用紙をくれた。中国人学生と一緒の授業だけど、彼らの試験は1月に入ってからで一緒にはできないので、留学生は問題用紙(たぶん問題も別だろう)を部屋に持って帰ってやるということになっているのだ。

教科書見ていいので楽勝かと思ったのだが、さにあらず。問題の数も多いし、記述問題が難しい。「現代漢語における音高、音長、音強、音色の作用を述べよ」なんて問題、論文の序文を書いてる気分になっちゃったわよ。正直ぐったり。同学もいまごろ戦っているだろう。

明日の精読で試験は終わり。試験のあと先生とお食事会をして、それから洛陽へ旅行だっっっ!!!

中国の『白色巨塔』

DVD鑑賞にはまって数日、今は『白い巨塔』を見ている。これも暗いもの好きな私のツボにはまる作品で、田宮二郎1)今の若い人なんて生まれてないんだよぉのももちろん見ていたし、唐沢寿明のも万難を排して毎週見ていた。

買ったDVDは圧縮もしてあるし、もとの映像が悪いのかかなり不鮮明で、字幕もやたら間違いがある。「月間500人の患者」と言っているのに字幕には「外科500人」と出ていて、やっぱり中国人は促音が弱いんだなあと妙に納得したりしている。

それは大したことではないんだけど、1つとても疑問なことが。パッケージの写真が唐沢寿明ではなく江口洋介なんである。なぜ?

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とてもうがった見方をすれば、自分の左遷などものともせず患者のためだけに尽くす里見は「いいもの」で、出世のために何もかもを踏み台にして最後は死んでいく財前は「わるもの」というふうにとらえられてるのでは。これは単純な勧善懲悪ものなんかじゃないんだけど、中国人にはそう見えるのかもしれない。

この海賊版のパッケージを作った人になぜ里見を使ったのか、ぜひ聞いてみたいものだ。

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1. 今の若い人なんて生まれてないんだよぉ

同屋とは似たもの同士

今度の同屋はマイペースだ。私もかなりマイペースなので、それぞれ勝手に暮らしてる感じ。1日全然口をきかないこともしょっちゅうあるが、仲が悪いわけではない。

先日、同屋の仲良しの日本人の子と3人でどんな映画が好きかという話になった。私はちなみに、暗い映画が好きである。もう生きていくのがいやになるようなやつ1)日本映画なら『砂の器』なんてサイコーですねとか。そしたら同屋が「私も暗いのは結構好き」という。友だちはよく理解できないようである。

その後、その子が貸していたDVD機が戻ってきたけど、今の部屋には同屋のDVDがあるからといってそれを私たちの部屋に貸してくれることになった。その晩、同屋が見た映画は『紅いコーリャン』。私も宿題の手を止めて見た。2人で会話もなく、夜中に『赤いコーリャン』を見る。

翌日、DVDを貸してくれた同屋の友だちに報告すると、「……変ですよ」と言われた。そうかなあ、私は大満足だったんだけど。同屋も「我也非常満足」と言っていた。

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1. 日本映画なら『砂の器』なんてサイコーですね