「ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿」

ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿

淡々としたドキュメンタリー。おもしろかったけど、スクリーンで見るほどではないかなあ。ドキュメンタリーそのものはテレビで十分という気がした。

とはいえ、カラスやドミンゴの声のすごさ! あと、聞いたことがなかったけどミレッラ・フレーニも素晴らしかった。やっぱりこの音響は劇場ならではですね。

「湾生回家」

東京へ行ったついでに見てきた。

湾生回家

友人の間では絶賛されていて、「涙がとまらなかった」といった感想もあったけど、正直そこまでではなかったかな。

戦争に運命を左右される人はたくさんいるけど、湾生の人たちはなつかしい地にまた行くことができるし、なつかしい人に会うこともできる。まだ恵まれている方だ。もちろん、戦争によって変えられてしまった自分の人生にはくやしさや悲しさやいろんな思いがあって、それは恵まれているからといって軽くなるわけではないけど。

強いて言えば、やっぱり映画の作り方かなあ…。お涙頂戴とは言わないまでも、「泣くよね」と想定した映画のように感じられる。ちょっと重い。

あと「ふるさと」は…。本人たちにとって大切な歌で、それが事実だということはわかるけど、この歌はあまりにも使い古されてしまっていて、すれた日本人(私)は白けてしまうんだよね。

そんなわけで、私にはいま一つだった。

「グッバイ、レーニン!」

公式ホームページ

大学の先生に勧められて見た。

時代の裂け目に落ち込んだ家族。ドイツでの歴代興行記録を更新した映画とのこと、多くの人が自分と重ね合わせて見たのだろう。政治って人の幸せのためにするもののはずなのに、簡単に暴力装置になるんだよね。

たぶんアリアネの反応が普通なんだろうなあ、自分もきっとこうなるだろうなあと思いながらも、けっこうアレックスやデニスに肩入れして見てしまった(とくにデニスの張り切りぶりがスキ)。

人って、自分が小さな頃から生きてきた世界を破壊的に否定されたら、簡単に受け入れられるものじゃない。ぜんぜんストーリーはコメディじゃないけど、コメディにしないと、きっとつらくて見られない。